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寒暖差疲労は自律神経の乱れ!?

2024.11.17

11月も中旬を過ぎましたが、例年よりは暖かい日が多く、東京では、最高気温が25度を観測した日数が1875年の統計開始以来、最多記録を更新したそうですね。

朝晩の気温差が10度以上になる日もあり、「寒暖差疲労」「寒暖差不調」といった言葉がワイドショーなどでもよく取り上げられるようになってきました。

個人差があり、あくまで目安ですが、人間は7度の温度差があると「自律神経」のコントロールが難しくなり、不調が出やすいそうです。

「自律神経」という言葉を知らない方はあまりいらっしゃらないと思いますが、詳しく知らない方は多いかもしれません。

『音ラク空間』『リ・カラダ』のコンセプトでもある「ココロとカラダの健康」のためにも重要なポイントですので、今回はこの「自律神経」について解説したいと思います。

自律神経とは?

自律神経は、私たちのカラダを無意識のうちにコントロールしている神経の事で、呼吸や体温、血圧、心拍、消化、代謝、排尿・排便など、生きていくうえで欠かせない生命活動を維持するために、24時間365日、休まず働き続けています。

「よし、今から呼吸をしよう!」と考えて呼吸を始めたり、「疲れたからしばらく呼吸を休もう!」とはならないですよね(笑)。

暑い時には汗をかいて体温を下げたり、寒い時に震えて(カラダを動かす事によって)体温を上げようとするのも自律神経の働きで、自分の意思とは関係なく作用します。

自律神経の種類


おそらくこれも聞いた事があると思いますが、「交感神経」と「副交感神経」の2つがあります。

交感神経:活動時や緊張時に優位に。心拍数を上げたり、血圧を高めたりします。

副交感神経:休息時やリラックス時に優位に。心拍数を下げたり、消化を促進したりします。

これらの神経は、カラダのバランスを保つためにシーソーのように働いていますが、外的要因や生活習慣の影響で、このバランスが崩れてしまうんですね。

自律神経の乱れの原因・症状は?

自律神経の乱れは「寒暖差(温度差)」以外にも、「ストレス」「不規則な生活」「睡眠不足」などによって起こります。

ストレス:仕事や家庭でのストレスが慢性的になると交感神経が常に優位な状態に。

不規則な生活:食事の時間が不規則、運動不足、長時間のスマホ使用など。

睡眠不足:十分な休息が取れないと、副交感神経が十分に働かなくなる。

「交感神経」は決して悪ではなく、仕事の時など(アスリートの場合は試合中など)はこちらが優位に働いている必要があります。

ですが、現代人は上記のような原因で、「常に交感神経が優位に働いている方が多い」のではないでしょうか。

自律神経が乱れると、身体的な症状としては「頭痛」「肩こり」「胃腸の不調」「疲労感」などがあり、精神的な症状では、「イライラ」「不安感」「集中力の低下」などが起きます。

結果として、「寝つきが悪い」「途中で目が覚める」などの睡眠障害につながる事が考えられますね。

寒暖(温度)差を意識しましょう!

働き盛りの方はただでさえ自律神経が乱れやすい要因が揃っているのに、さらに「寒暖差」までとなると、なかなかに大変ですよね。

実際この時期、『リ・カラダ』に来られるお客様では、「背中の張り」が強い方が増えます。

自律神経の乱れにより交感神経が過剰に働くと、血流が悪くなり、筋肉が緊張しやすく、特に背中や肩甲骨周りのように、ストレスや疲労が蓄積しやすい部位には不調が出やすい傾向があるようですね。

ちなみに「これは寒暖差の影響だな」と感じる理由は、秋のような季節の変わり目だけでなく、冷房を使う真夏にも背中や肩甲骨周りに不調が表れる方が多いからです。

前述の通り、「自律神経」というのは無意識に働く(自分ではコントロール出来ない)神経なので、意識するのは難しいのですが、気温差(温度差)は体感でわかりますし、天気予報を見ても「今日は朝晩の寒暖差が激しいので注意しましょう」などと教えてくれるので、比較的意識しやすいのではないでしょうか。

「意識しやすい」という事は、「対処もしやすい」という事ですよね。

最近は「季節外れの…」とか「異常気象」という言葉がよく聞かれますが、もはや「異常が“通常”」と言っても過言ではないでしょう。

「四季がない」(過ごしやすい季節が少ない)
「(高温多湿な)夏が長い」(冷房を使用した室内との寒暖差が大きい期間が長く続く)
「1日の中での寒暖差が大きい」
「夏日だと思ったら翌週は真冬のような寒さ」

こんな状態が増える可能性が高いので、しっかり対処出来ないと、年間を通して調子が悪い人が今より増える気がします

自律神経を整えるには!?

では、自分でコントロール出来ない自律神経は、どのようにして整えれば良いのでしょうか?

お伝えしているように、現代人の多くは「交感神経」が優位に働き過ぎているので、「副交感神経」を優位にする状態を意識的に作り出す必要があります

アナタが「株式会社アナタ」の社長だとして、従業員は「交感神経さん」と「副交感神経さん」の2名。

この会社は24時間稼働させないといけない会社なんですが、「交感神経さん」が20時間働いていて、「副交感神経さん」が4時間しか働いていなかったら、相当ブラックな労働環境です。

ココロやカラダに現れるさまざまな不調は「従業員の訴え・悲鳴」のようなものなので、社長であるアナタは「働き方改革」をする(「交感神経さん」と「副交感神経さん」のシフトのバランスを是正する)必要がありますよね。

脳腸相関?

「自律神経」だけではないんですけど、健康の3要素は「運動」「栄養」「休息」ですので、この3つを極力質の良い状態にする事が大切になります。

参考:『アナタは寝たきり予備軍かも?予防に必要なのは◯◯』

参考:『忙しいアナタに贈る!ココロとカラダを整える7つの休養法』

「運動」「休息」に関しては上記のブログでも解説していますので、ぜひ読み返してみてください!

参考:『インフル・コロナに負けない「ワクチンに頼らない免疫力向上ガイド」』

「栄養」に関してはこれまで『リ・カラダ』のブログではあまり触れていませんが(↑上記で少し触れています)、今回は「自律神経」について解説しているので、一点だけお伝えすると、「腸内環境」は大切じゃないかと思います。

「腸は第2の脳」と言われているのを聞いた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

脳と腸が互いに影響し合っている事を「脳腸相関」と言い、腸が健康だと、お腹の調子が良いだけでなく、自律神経をはじめ、心身のバランスも整っていきます。

自分に合った発酵食品などを食べる習慣がつくと、即効性はないですが、自律神経が整い、ココロもカラダも健康になっていきます!(個人的には、日本人はヨーグルトなどではなく、味噌や納豆といった日本食・和食系の発酵食品が良いと感じています)

カラダを温める♪

『リ・カラダ』のお客様には、お一人お一人に自宅でも出来る簡単なストレッチや軽い運動をお伝えしているのですが、背中(背面)は自分で届かない部位でもあるので、整えるのが少し大変です。

僕がオススメしているのは「お風呂(湯船)に浸かる事」

しっかり首まで浸かって温めれば、リラックスして副交感神経が優位になりますし、血流も良くなります。

背中に手が届かなくてもお風呂に浸かれば問題ないですよね。

ちなみに、先ほど「冷房による寒暖差・自律神経不調」についてもお伝えしましたが、「夏でもシャワーでなく、ちゃんと湯船に浸かる事」を推奨しています。

本当は毎日実践してほしいのですが、お客様とお話ししていても、毎日お風呂に入る方のほうが少なく、「ほぼ毎日シャワーだけ」だったり、「土日のどちらかで1日湯船に浸かる程度」という方が圧倒的に多い印象ですね。

そんなわけで、『リ・カラダ』では、「施術中に背中を温めていただこう!」と考え、遠赤外線の岩盤浴的な温熱マットを取り入れました!

お客様からも「背中がじんわり温まって気持ちいい」「リラックスして寝そうになる」など、とても評判が良いです!

相乗効果と言いますか、温める事で呼吸の状態が良くなり(リラックスした腹式呼吸になり)、カラダも緩み、施術をしていて、「ストレッチの効果が上がっているな(筋肉が緩みやすくなっているな」と感じる事が増えました。

参考:『施術を受けても効果が感じられない/長続きしないのはなぜ!?Vol.1』

参考:『施術を受けても効果が感じられない/長続きしないのはなぜ!?Vol.2』

※上記のブログでも解説している内容は「自律神経の乱れ・交感神経が過剰に働いているから、施術を受けても効果を実感しにくい」とも言えると思います。

その他、『リ・カラダ』では「音楽」「絵画」「香り」など、施術以外の要素にも徹底的にこだわり、お客様のココロとカラダの健康を目指していきます♪

参考:『音楽と癒しの調和:ストレッチ整体のオリジナルアプローチ♪』

参考:『絵画や香りでリラックス!ストレス緩和の方法とは!?』

施術に加えて、今回お伝えした、自分ではコントロール(意識)しづらい「自律神経」「交感神経」「副交感神経」「寒暖差」などを意識する事で、より質の良い健康を保てると思いますので、これを機に、ぜひ意識を高めてみてくださいね!

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藤井 裕樹 (フジイヒロキ)

【株式会社マウントフジミュージック代表取締役社長・『音ラク空間』オーナー・ストレッチ整体「リ・カラダ」トレーナー・トロンボーン奏者】 1979年12月9日大阪生まれ。19歳からジャズ・ポップス系のトロンボーン奏者としてプロ活動を開始し、東京ディズニーリゾートのパフォーマーや矢沢永吉氏をはじめとする有名アーティストとも多数共演。ヤマハ音楽教室の講師も務める(2008年〜2015年)。現在は「ココロとカラダの健康」をコンセプトに音楽事業・リラクゼーション事業のプロデュースを行っている。『取得資格:体幹コーディネーター®/メンタル心理インストラクター®/3級ファイナンシャル・プランニング技能士』

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